2016年12月16日

四十九日に供花をするときに守りたいマネー

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故人を悼み偲ぶためにはそのマナーが大切で、ご遺族の意向に反してしまってはかえって面倒をおかけしてしまうことにもなります。地域や宗教によって慣習が異なりますので、供花をする際にはその都度お花屋さんに相談した方が安全ですが、弔事の花選びの基本は最低限知っておくべきマナーです。故人が亡くなられてから四十九日を仏教では「中陰」と呼び、死者が生死・陰陽の間を彷徨い故人があの世でよい報いを受けられるように、そして極楽浄土に行けるようにと、この世に残された者が供養をするのが忌日法要です。

この時に送る花は基本的には四十九日まで白1色が好ましく、亡くなられてから日にちが近いほど白に近い色が無難とされています。お花屋さんではこれを『白あがり』と呼んでいるようです。また棘のあるバラの花はダメだと言われていますので注意が必要です。ただ最近は「バラ葬」「オーダーメイド葬」など故人が好きだった花や色、物で見送ろうという葬儀も増えており、ご家族を慰める気持ちを表した淡い色目のお花や、故人が好きな花を取り入れるのも良い場合があります。

ただしどんな花を贈るにせよ、お花は枕花程度の大げさにならないものにし、地域の習慣で適したもの適さないものも異なる場合がありますので、受け取る方への心遣いがとても大切です。亡くなられた故人を偲び、ご遺族の心を慰めたいという想いで供花をしても、そこに常識が伴っていなければ何も伝わりません。ぜひ基本的なマナーを身に付け、大人の行動を心掛けましょう。