2018年06月12日

遠方からの葬儀参列者の交通費等の礼儀作法

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葬儀に加わる時の交通費に関しては、基本として参列する者の自費負担ということが一般的です。喪主が参列する者の交通費並びに宿泊費を準備するしきたりや、責任はないです。一方結婚式といった慶事のケースでは、お車代といった名目で交通費等を包むことが一般的な方法です。

こうした場合お祝いの席に招くという意味が強いことから、主催者が交通費を負うことがあります。しかしながら、葬式といった弔事については残されている家族が故人の冥福を祈るため寄り集まるという席といえます。参列サイドは自分自身の考えで赴くものという意味ですから、交通費、あるいは宿泊費は自分自身で下準備するのが通例です。

しかしながら遠方からの親族で参列者がいるというようなケースでは、感謝の気持ちという形でお返しを贈与すると賢明でしょう。そういった時、葬儀前後で現金を渡すのでなく、お中元、あるいはお歳暮といったタイミングで贈ると角が立たないといえます。

また、香典を除いた金品の受け渡しがなくなることから、葬儀の日の現金処理が複雑にならないというメリットもあります。遠方から交通費を費やして参列して貰って、香典までもらうのが辛いかもしれません。しかしながら参列する者からの香典に関しては、住所に関わらず頂くのが礼儀作法です。香典とは元来、追悼の意味を含めて贈るものといえ、故人に対する気持ちという形で受け取っておくことが大切です。