2017年10月16日

四十九日法要の意味と七日毎の法要

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仏教では家族が亡くなると、その日を命日としてあらゆる法要の起算日とします。つまり、命日が1日目となり、葬儀告別式は2日目ないし3日目に行われる儀式と言うことになります。その後、初七日から始まる、7日ごとの法要が営まれ、四十九日が葬儀から一番近い時期に行われる、最も大切法要となります。

多くのご家庭では、この法要が終わると喪が明けたという扱いになり、家族が新たな生活を新たな気持ちで送るための区切りの日となっており、どの宗派に限らず親族が集まって、葬儀に次ぐ規模で盛大な法要が営まれます。

故人の魂は、死後49日間をかけて旅をし、四十九日目に泰山王による捌きで、次にどの世界にどの様な形で生まれ変わるかを決定される、来世に旅立つ日とされていますが、その間、7日ごとに生前に犯した大小の罪で捌きを受けながら旅を続けるため、遺された親族も7日ごとに集まって応援の法要を営みます。

多くの人に最も馴染みがある閻魔大王は、実は35日目に六道のうちのどの世界に落ちるかを決める役割を担っています。よく、仏事の行事は遅くやってはいけないと言いますが、これは7日おきの法要がこの世から死者に送る応援の意味があることを考えると納得できます。

受験でもスポーツでも、事が終わった後に応援しても何も効果がありません。その中でも四十九日法要は、死者に対する最後の審判が下る場所であることを考えると、皆が集まって盛大に営む事に意味があると言えます。