2016年12月29日

日本の法要の意味と正しいやりかた

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故人が亡くなってから、供養することを仏教用語では法要と言います。法要は故人を偲び、冥福を祈るために行われます。冥福とは冥途の幸福の事を言い、故人があの世で良い報いを受けるために、この世に残された人たちが供養を行います。忌日法要は死後七日毎に四十九日まで行われます。仏教においては輪廻転生という考え方があり、命日から四十九日の間に、故人が次に生まれ変わる世界が決まるとされています。この間に個人は七日ごとに閻魔大魔王をはじめとする十王から生前の行いに対してお裁きを受けるとされています。

その死後の六道の世界を超越した世界が極楽浄土です。残された人たちは故人が極楽浄土に行けるように、七日毎に善を送る法要を行います。そして四十九日には、本位牌を準備してある状態にしておいて故人の成仏を願い、極楽浄土に行けるように家族や親族の他、故人と縁の深かった人たちを招いて法要を行います。この日は故人の来世が決まる日を意味しています。またこの日を持って忌明けとなりますので、法要後に忌明けの会食を開きます。

仏教においては様々な宋派があり、日本においては主な宗派として天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗などがあります。これらの宗派ごとに仏壇に安置する本尊も異なりますし、教養も異なりますし、お経も異なります。そのため、法要を開くにも、仏壇を購入するにも宗派がわからないとできません。そのため、自分の宗派を知っておくことが大事になってくるわけです。